かんぽ生命と日本IBMは4月11日、かんぽ生命の保険金支払審査業務に「IBM Watson Explorer」を導入したと発表した。
保険金の支払審査業務において、査定担当者が判断に迷うような事案をWatsonへ問い合わせると、学習結果に基づく支払判断に関する推定結果と類似の過去事案を、確信度付きで提示する。
これにより、これまでベテラン社員が対応してきた難易度の高い事案に対する査定判断を、比較的経験の浅い担当者でも実施できるようになるという。
かんぽ生命と日本IBMの両社は、2015年2月からWatsonによる保険金支払審査業務の支援について検討を開始し、これまでに過去事例など約500万件におよぶ機械学習を実施してきた。
かんぽ生命では、Watsonによる査定判断支援により、査定判断に要する時間の短縮と査定品質の向上を見込む。また併せて4月からは、保険金支払審査業務に加えて、コールセンター業務への導入も予定しているという。