NEC、三井住友信託の外訪支援システムを構築

NECは4月4日、三井住友信託銀行の新外訪支援システムを構築したと発表した。新システムは今月から順次営業店での利用が開始される。

新システムでは、個人向け営業担当者が外出先で利用するタブレット端末上で、投資信託や定期預金などの取引ができるほか、社内システムと連動し、取引承認・実行も実施できる。

例えば、これまで紙に記入していた顧客カード、申込書、預かり証などの帳票作成や、入力内容不備・取引条件のチェック、顧客折衝記録の登録をタブレット端末上で完結できる上に、その場で顧客宛て帳票も印刷できるという。

これらの機能により、顧客の記入負担を軽減するほか、営業担当者が帰店後に行う取引内容の入力事務や取引内容の点検・照合事務などの効率化・ミス削減を目指す。

なお、このシステムではNEC製の「セキュアブラウザ」を採用しているほか、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を活用して、セキュリティパッチ配信などの機能を実現するなど、セキュリティ面にも力を入れているという。

三井住友信託銀行では、外訪先での取引受付のうち約7割で、このシステムの利用を見込む。さらに、タブレット端末を店舗でも利用することをあわせて検討していくという。