富士通は3月27日、金融ソリューション「Finplex スマート営業APIサービス群 neXessary(ネクセサリ)」の提供を開始すると発表した。
この「neXessary」は、金融機関の職員による効率的な営業活動をサポートする「行動シミュレーションAPI」や、「話題・記事マッチングAPI」、「プロファイリング・性格・相性診断API」などのAPI群を提供するもの。
例えば「行動シミュレーションAPI」は、営業職員個人の特性にあった行動予定を自動でシミュレーションするAPI。経路、所要時間、コストといった要素に加えて「余裕を持って現地入り」といった個人の嗜好を学習して営業活動に最適なプランを作成するという。
また「話題・記事マッチングAPI」 では、新聞や雑誌など複数のメディアと提携し、登録した担当顧客やその家族の趣味・趣向に応じた話題などを自動で提示する。
富士通では今後、営業職員個人の特性や分析を行うAPIを追加し、ラインナップの充実を図っていくとしている。
以下に、富士通のニュースリリースを引用する。
金融ソリューション「Finplex スマート営業APIサービス群neXessary」を提供開始
富士通株式会社
2017/3/27
当社は、フィールド営業活動におけるスマートなワークスタイルを実現するため、当社の「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク、以下、MetaArc)」に対応した金融ソリューション「Finplex スマート営業APIサービス群 neXessary(ネクセサリ、以下、neXessary(注1))」を2017年4月より提供開始します。
「neXessary」は、フィールド営業の職員が、担当する顧客とのリレーションシップ構築から効果的な営業活動の実施までをサポートする、「行動シミュレーションAPI」や、「話題・記事マッチングAPI」、「プロファイリング・性格・相性診断API」などの各種APIを提供します。
当社は、「neXessary」で、金融業界のデジタル革新の加速に向け、金融ソリューション体系「Finplex」の提供価値のひとつである”スマート営業”の実現を支援します。生命保険、銀行、証券などの金融機関だけでなく、それ以外の業種でも、フィールド第一線で営業活動を行う営業職員の”スマートな営業スタイル”への変革実現を支援します。
今後は、フィールド営業個人の特性や分析を行うAPIを追加し、ラインナップの充実を図っていきます。
背景
生命保険業界では、営業職員が社外に出て顧客と触れ合う場面が多く、タブレットなどのスマートデバイスを中心とする営業職員端末が多く使われています。当社は、生命保険会社8社に営業職員端末20万台以上を提供しており、実際にフィールドの第一線で活躍する営業職員から直接、課題・要望を抽出し分析しました。その結果を基に、営業職員が必要とし、スマートデバイスの価値を最大限に引き出すための機能をWeb API(注2)で提供します。
本サービスの特長
1.日々の営業活動を最適化する「行動シミュレーションAPI」(特許出願済)
フィールド営業個人の特性にあった行動予定を自動でシミュレーションし、レコメンデーションを行うAPIです。経路、所要時間、コストといった要素に加えて「余裕を持って現地入り」「特定の交通機関優先」「空き時間に施設を利用」といった個人の嗜好を学習して営業活動に最適なプランを作成します。
2.トピックスはおまかせ「話題・記事マッチングAPI」
新聞や雑誌など複数のメディアと提携し、登録した担当顧客やその家族の趣味・趣向に応じた話題や、トピックスの最新情報、前回会話した際に反応の良かった関連記事の自動提示を行うAPIです。また、個人顧客だけでなく、法人企業を担当する営業職員向けには、企業の基礎情報から財務状況、概況、代表者の趣味などの話題情報を自動提示するための学習機能も実現しています。
3.心理テストに関するベストセラー作家監修による「プロファイリング・性格・相性診断API」
顧客の性格や似顔絵、家族構成、住まい、依頼メモなど顧客に関するプロフィールを簡単にデジタル化するプロファイリングAPIです。そして、性格心理・エニアグラム研究家の中嶋真澄(注3)の監修の下、営業職員が観察した顧客情報から、性格・相性診断を行えるAPIです。この診断結果は、営業職員が担当顧客へのアプローチ方法を検討する際の参考となります。
4.共通API
PDF変換・結合・分割機能、手書き文字認識機能、電子サイン機能など、よく使われる機能のAPIも提供します。
(以下、省略)