あいおいニッセイ同和損保は3月14日、運転挙動を毎月の保険料に反映する、日本国内初のテレマティクス自動車保険を開発したと発表した。本年度下期以降に販売を開始する。
商品の詳細については発表していないものの、テレマティクス技術を活用して、安全運転の度合いに応じて、インセンティブや割引を提供する商品になる模様。
ただし、あくまで現行のノンフリート等級制度や年令条件区分等の参考純率体系内での商品になるとしている。
同社は、2015年3月に英国テレマティクス保険大手であるBIG社(Box Innovation Group)を買収しており、BIG社のノウハウも活用し、今回の商品の開発に至ったという。
以下に、あいおいニッセイ同和損保のニュースリリースを引用する。
日本国内初 運転挙動反映型テレマティクス自動車保険の開発について
あいおいニッセイ同和損保
2017/3/14
MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:金杉恭三)は、テレマティクス(*)技術で取得した運転挙動を毎月の保険料に反映する、日本国内初となる自動車保険(以下、テレマティクス自動車保険)を開発したことをお知らせします。
当社は、2015年3月に買収した英国テレマティクス保険大手であるBIG社(Box Innovation Group Limited)のノウハウも活用し、テレマティクス自動車保険の研究を行い、今般の本商品の開発に至りました。販売開始は2017年度下期以降を予定しております。商品内容については詳細が確定次第、あらためてお知らせいたします。当社はテレマティクス自動車保険の開発・提供を通じて、「安心・安全なクルマ社会の実現」に貢献してまいります。
1.開発の背景・狙い
テレマティクス技術の進展により、自動車の走行データを活用した様々な商品やサービスの提供が可能となる等、クルマを取り巻く環境が大きく変化しています。
海外では、とりわけ欧米でテレマティクス技術を活用し、安全運転度合いに応じ保険料を割り引く自動車保険が普及しています。日本でも、中央省庁においてテレマティクス技術を活用した自動車保険を通じた交通事故低減がテーマとして掲げられ、自動車メーカーやIT企業による技術開発競争が活発化しています。
欧米では日本のような参考純率制度(ノンフリート等級制度や年令条件区分等)は存在せず、各保険会社が個別に保険料を設定するため、日本と比較し自由度が高い状況にあります。一方、日本では長年整備されてきた精緻なレーティング手法による参考純率制度があり、自動車保険は安定した運用をされてきました。
このたび、当社が開発するテレマティクス自動車保険は、あくまで現行の参考純率体系内で、テレマティクス技術を活用した安全運転のインセンティブ(割引)を提供する商品とすることで、より安心・安全なクルマ社会の実現に貢献していくことを目指していきます。
以上
(以下、省略)
(参照)あいおいニッセイ同和損保のニュースリリース
http://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/news_dtl.aspx?news_id=2017031400356&cate_id=02