FinTech企業のメタップスは3月8日、人工知能(AI)で仮想通貨のトレーディングをおこなう「Trading Studio」を設置すると発表した。
このスタジオでは、仮想通貨市場の取引データの解析や売買アルゴリズムの構築などを進める。仮想通貨の日々の取引データを解析して変動パターンを抽出、パフォーマンスが最大になる投資アルゴリズムを構築し、実際の運用テストを通して精度を高めるという。
また、国際政治ニュースや既存の為替市場や株式市場との関係性など、仮想通貨の変動パターンも広く分析するとしている。
以下に、メタップスのニュースリリースを引用する。
メタップス、仮想通貨のAIトレーディングを目的とした「Trading Studio」を設置し、仮想通貨×投資の分野に参入
メタップス
2017/3/8
株式会社メタップス(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐藤 航陽、以下「当社」)は、仮想通貨の人工知能(AI)によるトレーディングをおこなう「Trading Studio(トレーディングスタジオ)」を設置し、仮想通貨市場の取引データの解析および売買アルゴリズムの構築及び投資を進めてまいります。
ビットコインを始めとした仮想通貨の取引量は年々増加し、様々な用途への活用が期待されています。また根幹にあるブロックチェーン技術は通貨に限らず既存の経済の仕組みを抜本的に変える可能性を秘めています。
当社では、これまでお金の流れを予測するAIの研究の中で、購買・消費・株式・為替・不動産など様々なお金に関わるデータの収集と解析を進め、仮想通貨の取引データも解析の対象として株式市場や為替市場との類似点や相違点の調査を進めてまいりました。
2017年予定の改正資金決済法の施行による仮想通貨の本格的な普及を見据え、仮想通貨の投資に特化した「Trading Studio」を開設し、AIアルゴリズムによるトレーディングと、それに付随するプロダクトの開発をおこなってまいります。仮想通貨の日々の膨大な取引データを解析して変動パターンを抽出、パフォーマンスが最大になる投資アルゴリズムを構築し、実際の運用テストを通して精度を高めていきます。また、国際政治ニュースや既存の為替市場や株式市場との関係性など、仮想通貨の変動パターンを広く分析します。
今後は金融機関の参入も予想され効率的なトレーディングの需要が高まると予想しており、証券会社や投資家向けソリューションの提供や、既存の仮想通貨取引所との協業なども進めていく予定です。
当社グループは「テクノロジーでお金のあり方を変える」というミッションの下、決済を軸としたFinTech戦略を重点投資領域として掲げており、「決済・通貨・融資・投資・保険・管理」の6分野での積極的な事業展開を進めていく方針です。今後は「Trading Studio」を起点に「仮想通貨」および「投資」のビジネスを強化してまいります。
(以下、省略)