三井住友海上の親会社であるMS&ADインシュアランスは2月24日、米国シリコンバレーのファンド・オブ・ファンズ「NSV Wolf Capital」への投資を決定したと発表した。同ファンドに対しては、日本ユニシスも出資を表明している。
「NSV Wolf Capital」は、米国シリコンバレーやニューヨークの複数のベンチャーキャピタルに分散投資するファンド。入手した先進的なICT情報や戦略アドバイス等を投資家に提供しているという。
MS&ADでは、今回の投資を通じて、シリコンバレーにおける情報収集力の向上とネットワークの強化を図るとしている。
以下に、MS&ADインシュアランスグループホールディングスのニュースリリースを引用する。
戦略的ファンド・オブ・ファンズへの投資でICTイノベーションを推進
MS&ADインシュアランスグループHD
2017/2/24
MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(社長:柄澤 康喜)は、今般、米国シリコンバレーに拠点を置くコンサルティング会社「Net Service Ventures Group」(以下、NSV社)と提携し、同社が運営する戦略的ファンド・オブ・ファンズ(※)「NSV Wolf Capital」への投資を決定しました。
「NSV Wolf Capital」は、米国シリコンバレーやニューヨークの複数のベンチャーキャピタルに分散投資するファンドであり、入手した先進的なICT情報や戦略アドバイス等を投資家に提供しています。
当社は、今回の投資を通じて、シリコンバレーにおける情報収集力の向上とネットワークの強化を図り、アジア・欧州地域を含めたグローバルなICTイノベーションをグループ全体で推進していきます。それに伴い、5月に駐在員をシリコンバレーへ派遣する予定です。
MS&ADインシュアランス グループでは、今後も、社会変化や技術革新にいち早く対応し、お客さまニーズにお応えする新たな商品・サービスの開発やオペレーションの効率化に向けた調査・研究を積極的に進めていきます。
(※)ベンチャーキャピタルに投資するファンド
1.提携・投資の概要
(1)2月から、NSV社が運営するファンド・オブ・ファンズ「NSV Wolf Capital」への投資を開始します。また、5月には、駐在員をシリコンバレーへ派遣する予定です。
(2)ファンド・オブ・ファンズを通じて、起業初期段階のフィンテック・ベンチャー企業の情報を多く有する「スーパー・エンジェル・ファンド」と呼ばれるベンチャーキャピタルに投資し、新たなビジネスモデルや先進的なICTに関する情報を収集します。
(3)収集した情報は、ベンチャー企業の動きから未来事業のヒントを得るための分析手法である“ベンチャースキャン”をはじめ、新事業の創造に関する豊富なコンサルティング実績を有するNSV社のノウハウを活かして、当社グループの国内外におけるICTイノベーションの推進に役立てていきます。
2.提携・投資の背景
フィンテックの波は保険分野にも押し寄せており、今後もさらなるビジネスモデルの変革が求められます。当社グループでは、こうした環境変化を好機と捉え、フィンテックの源流である米国のベンチャー企業の情報を多面的に収集すべく、本提携および投資を決定しました。
(以下、省略)
(参照)MS&ADインシュアランスグループホールディングスのニュースリリース
http://www.ms-ad-hd.com/news_topics/pdf/170224_Fund%20of%20funds_hd.pdf