三井住友銀行とNECは2月6日、法人向けインターネットバンキングにおいて、スマートフォンによる「ワンフリック認証サービス」を開発したと発表した。本年春のサービス提供を予定している。
このサービスは、マレーシアのFinTechベンチャー「e-Lock Corporation」の特許技術をもとに開発したもの。インターネットバンキングのサービスの利用可否をスマートフォンの「ON/OFF」操作により設定することが可能になるという。
以下に、三井住友銀行のニュースリリースを引用する。
スマートフォンを利用した新セキュリティ・サービス提供開始について
~法人向けインターネット・バンキングにおける邦銀初の新たな認証サービス導入~
三井住友銀行
2017/2/3
株式会社三井住友銀行(頭取:國部 毅、以下「三井住友銀行」)、株式会社日本総合研究所(代表取締役社長:渕崎 正弘、以下「日本総研」)は、より便利で安心・安全なインターネット・バンキングのサービス提供を目的として、2017年春ごろを目途に、法人向けインターネット・バンキングにおいて新たなセキュリティ技術を活用したスマートフォンによる「ワンフリック認証サービス」の提供を開始します。
昨今、インターネット・バンキングの利用普及が進む一方で、偽サイトへの誘導によるID・パスワードの盗取(フィッシング)や利用者のパソコンへのウイルス感染(パソコン乗っ取り)等による不正送金の被害が発生しております。三井住友銀行の法人向けインターネット・バンキングにおいては、ICカード認証やワンタイムパスワードの導入等、被害防止への取組みに加え、更なる利便性の向上や新たな脅威への対策に向けた取組みを続けております。
今回提供予定のワンフリック認証サービスとは、三井住友銀行と日本総研が日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長兼CEO:新野 隆)と共に、AIやブロックチェーン等、最先端の技術を研究しているマレーシアのFinTechベンチャーであるe-Lock Corporation Sdn Bhd社(CEO兼Founder:Dr. Ken Leong)の国際特許申請済(※)のON/OFF技術をもとに開発したものです。本サービスの導入により、インターネット・バンキングの各種サービスの利用可否をスマートフォンの「ON/OFF」操作により、設定することができるようになります。先ずは、法人向けインターネット・バンキングの振込承認操作において、本サービスの提供を開始し、お客さま自身でスマートフォンから振込承認操作を「OFF」に設定いただくことで、フィッシングやパソコン乗っ取りによる不正取引の防止が可能となる環境を整えてまいります。
(※)日本、オーストラリアおよびシンガポールで特許取得済。マレーシアおよび米国特許申請中。
今後、三井住友銀行及び日本総研では、本サービスの幅広い分野での活用の可能性を探っていくと共に、新たな手口等による被害発生の防止に向けて、利便性にも配慮した金融サービスの更なるセキュリティ強化に引き続き努めてまいります。
(以下、省略)