IBMは9月16日、三菱東京UFJ銀行とブロックチェーン技術を用いて、会社間の契約の管理・履行方法の実証実験を開始すると発表した。まずは、両社間での取引を自動化するブロックチェーンの試験運用から開始する。
両社は既にブロックチェーン上で動くスマート・コントラクトのプロトタイプを開発済み。三菱東京UFJ銀行は、このプロトタイプを用いて来年度より、行内部署間での契約等を管理する。
また、IBMと三菱東京UFJ銀行との間での契約書も来年度中にこのシステム上で管理することを目指すという。さらに機器の納入や利用状況をセンサーで監視し、センサーからの情報をもとに請求書の発行や支払の自動化にも取組む。
このプロトタイプは、LinuxFoundationのブロックチェーンであるHyperLedgerを用いて、IBMのクラウド上に構築されたという。実際の契約管理のためにブロックチェーンを利用する最初のプロジェクトだとしている。