あいおいニッセイ同和損保は9月5日、スマートフォンを利用した「視界共有システム」を導入し、業界初となるリアルタイムな損害調査を行うと発表した。
この「視界共有システム」は、スマートフォンで事故車両の動画を撮影することにより、遠隔地の修理工場などが、細かい線傷やパネルの歪みなどをリアルタイムで確認できるシステム。修理内容の意識合わせや決定が迅速化できるという。
これまで事故車両の損害調査では、物損事故調査員が修理工場などに出向き損害を直接確認する方法や、工場から伝送された静止画像にて確認する方法、写真プリントで損傷を確認する方法などを用いていた。
損傷確認をもとに、物損事故調査員と修理工場との間で修理内容を協議していたが、損害確認・修理開始までに一定の時間を要していたという。
このシステムは、三井住友海上火災も2016年2月より試験的に導入しており、MS&ADインシュアランスグループとしても展開を開始する。
(参照)あいおいニッセイ同和損保のニュースリリース
http://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/news_dtl.aspx?news_id=2016090500316&cate_id=02