NECは9月5日、三井住友銀行の勘定系システムにおいて、東日本・西日本の両センター間で相互バックアップ環境を構築したと発表した。大手銀行の勘定系システムにおける遠隔地間での相互バックアップ環境の構築は国内初という。
三井住友銀行では、これまで東日本センターに本番システムを設置し、西日本センターにバックアップシステムを設置していたが、今回、両センターの勘定系システムを共に本番用とし、店舗単位で両センターのシステムを分散して利用する相互バックアップ環境へ変更を行った。
NECのオールフラッシュストレージを用いたミラーリング技術を採用したほか、更新電文をインメモリで高速処理する機能を新たに開発した。さらに、勘定系システムの設置場所を意識せずにアプリケーション処理を可能とする「センター間イベント連携機能」なども新たに開発したという。
両社では、銀行取引の中核をなす勘定系システムについて、有事の際のシステム切り替えのリスク軽減やサービス継続性向上を実現し、大幅なBCP強化を図ったとしている。