リクルートホールディングスは8月24日、同グループの新規事業として、中小企業向けの融資事業を開始すると発表した。
この事業では、リクルートグループが保有するトランザクションデータ(商取引データ)と様々なデータを活用し、オンライン完結型の融資サービスを提供するプラットフォームを構築する。融資の申込み・審査・入金の全てのプロセスをオンラインで完結させるという。
先月7月に完全子会社としてリクルートファイナンスパートナーズを設立したほか、10月にはホールディングス内に新たに金融サービス推進室を設置する。
当初の3年間は、この事業の本格稼働に向けての検証期間と位置づけ、実際の融資業務を開始すると同時に、データ収集や市場調査も行っていくという。
また、既存の金融機関や様々なFintech企業とも積極的に提携を検討する。すでにインフォマートとの間で協業検討開始に関する基本合意書を締結済みだという。
リクルートグループは、スルガ銀行と提携した個人客向け金融サービスや、メガバンクなどにオンラインで住宅ローンの事前審査を依頼できるウェブサービスなどを開始していた。これらの事業において一定の目途が立ったことから、今回の新規事業を開始することに決定したという。
新たなプレイヤーが参入することになり、FinTechを巡る競争環境はより一層激しくなりそうだ。