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十六銀行、スマホを中心とした金融サービスを提供へ

岐阜県の十六銀行は8月9日、スマートフォンを起点とした新たな金融サービスを複数提供していく計画を明らかにした。

同行が明らかにした計画は大きく分けて4つ。

1つ目は「スマホでチャージ:現金レス」。本年7月に同行口座から「LINE Pay」への資金即時チャージのサービスをスタートしたほか、今秋には「Yahoo!マネー」への即時口座振替サービスを追加する。

2つ目は「スマホで通帳:通帳レス」。スマートフォンアプリ「十六銀行アプリ」に「スマートフォン通帳機能」のサービスを追加し、最大2年分の明細を保有する。

3つ目は「スマホで銀行取引:印鑑レス」。個人向けインターネットバンキングについて、スマホのみで申込みを完結できるようにするほか、投資信託の購入・解約取引も可能とする。

4つ目は「スマホでATM:カードレス」。2年後を目処に、スマホだけでATMから現金の引出しが行えるようにする。

これらのサービスを組み合わせて、「スマホがあれば印鑑も通帳もカードもいらない世界」を目指すという。

同行が明らかにしたサービスについては既に他行において類似サービスを展開しているものもあるが、「スマートフォンを中心にサービスを展開し、印鑑や通帳がいらない世界を目指す」という戦略を明確化した地銀は珍しいと思われる。

海外においてはリテール店舗網を縮小して「モバイルファースト」を掲げる銀行が増えつつある。日本の地銀においても類似の動きが出てきたということで注目を集めそうだ。

以下に、十六銀行のニュースリリースを引用する。

フィンテックを活用したスマホでの金融サービス提供のお知らせ
~スマホがあれば印鑑も通帳もカードもいらない世界を目指します~

十六銀行
2016年08月09日

当行は、生活のプラットフォームとして日常生活に浸透しているスマートフォンを起点としたあらゆるサービスの向上をはかるべく、フィンテックを活用したスマホでの金融サービス提供をすすめてまいります。

■スマホでチャージ:現金レス

本年7月には、当行口座から「LINE Pay」への資金の即時チャージのサービスをスタートしており、お客さまのチャージに必要な時間の大幅削減を実現いたしました。
今秋には「Yahoo!マネー」への即時口座振替サービスを順次追加する予定であり、お客さまのインターネットショッピングにおける決済環境がますます便利になります。

■スマホで通帳:通帳レス

今月末には、既にサービス提供を行っているスマートフォンアプリ 「十六銀行アプリ」に「スマートフォン通帳機能」のサービスを追加いたします。「スマートフォン通帳機能」では最大2年分の明細をご確認いただけるほか、メモを書き留めることもでき、通帳表紙の画像を自分流にアレンジすることもできます。

■スマホで銀行取引:印鑑レス

また、平成29年2月には、個人向けインターネットバンキングについて、スマホのみで申込みを完結できるようにするほか、投資信託の購入・解約取引も可能といたします。時と場所を選ばず銀行取引が出来る機能を提供し、お客さまにとっての利便性向上をはかってまいります。

■スマホでATM:カードレス

更に、2年後を目処に、スマホだけでATMから現金の引出しが行えるようにする「カードレス」に向けたプロジェクトも現在進めております。本サービスでは、キャッシュカードを持ち歩く必要がなく、現金が必要な時にスマホさえあれば、当行ATMでの現金引き出しが可能となるものです。

当行では、今後もフィンテックを活用し、スマホを起点としたあらゆる金融サービスの利便性向上に積極的に取り組んでまいります。十六銀行の今後の展開に是非ご期待ください。
(以下、省略)

 

(参照)十六銀行のニュースリリース

http://www.juroku.co.jp/news/service/post_157.html