モバイルヘルスのベンチャー企業FiNCは7月26日、フィットネス・ウェアラブルデバイス分野の世界的企業Fitbitと提携すると発表した。
今回の提携では、FiNCのサービスが、ウェアラブルデバイスFitbitの公開APIを経由してパーソナルなライフログを自動的に取得し連携する。この連携により、各個人が最適な健康状態を保つことをサポートする。
具体的には、FitbitのデバイスとFiNCサービスを連携することで、今まで手動で入力していた睡眠時間や心拍データ、歩数などのライフログを自動的に取得し、より精度の高い心身の健康状態をアプリで確認することができるようになる。
またFiNCサービスでは、これらのライフログを自動的に分析し、一人ひとりにパーソナライズされた生活習慣改善方法をアドバイスする。
以下に、FiNCのニュースリリースを引用する。
FiNCウェルネス経営のさらなる浸透を目指し ウェアラブル世界大手Fitbitと提携
TABLE FOR TWOと「ONE POUND SAVES ONE CHILD」プログラムも開始!
FiNC
2016/7/26
モバイルヘルステクノロジーベンチャーの株式会社FiNC(東京都千代田区、代表取締役社長 溝口勇児、以下FiNC)は、日本のウェルネス経営*1のさらなる浸透を図るため、フィットネスウェアラブルデバイス分野のリーダー Fitbit,Inc.(米カルフォルニア州サンフランシスコ、最高経営責任者 James Park、以下Fitbit)と提携いたします。
【FitbitとFiNCの提携について】
FiNCはこれまで、法人向けウェルネスサービス「FiNCプラス」や企業の人事・労務向けウェルネスデータ分析マネジメントツール「FiNCインサイト」を通し、従業員の心身の健康状態・身体データ・ライフログを収集・分析し、企業・部門・従業員別の心身の健康リスクの見える化や個々人に最適な生活習慣改善ソリューションなどを提供してまいりました。今回の提携で、Fitbitの公開APIを経由して、FiNCが提供するサービス(以下、FiNCサービス)にとって重要なパーソナルなライフログを自動的に取得しFiNCサービスと連携いたします。この連携サービスは、誰もが負担なく自然と自分にとって最適な心身の健康状態を保つための習慣を身につけることをサポートします。
FitbitのデバイスとFiNCサービスを連携することで、今まで手動で入力していた睡眠時間などのライフログが自動的に入力*2できるようになり、また新たに心拍データが自動的に取得できるようになるため、ユーザーは手間をかけずに、より精度の高い心身の健康状態をアプリで確認することができます。
FiNCサービスで、これら自動的に入力されたライフログを分析し、一人ひとりにパーソナライズされた生活習慣改善タスクをアドバイスするため、ユーザーは自分の心身の健康に対する意識が高まり、結果として健康に対する取り組みを継続することができます。
今までは健康意識が高い人が、自ら睡眠や食事などのデータ入力および管理をして、アクティビティを行うという能動的な動きが必要でしたが、FitbitデータとFiNCサービスとの連携により、自動的にデータが取得され、それに基づき一人一人の健康状態にあった最適なヘルスケアアドバイスが受けられる様になり、多くの人が特に意識をすることなく、自然により健康的な生活を実現できます。
*1ウェルネス経営とは、企業が従業員の心と体の健康を重要な経営資源として捉え、その増進に全社的に取り組んでいく新しい経営手法です。
*2ユーザーの同意を得て、ライフログデータ連携を行います。
■FitbitとFiNCとの提携内容
1. Fitbitのデバイスから取得されたライフログデータ(睡眠・心拍・歩数)が、自動的にFiNCアプリに転送されるようになります。これにより、FiNCサービスのユーザーは、入力の負担なく気軽に自身の健康状態をFiNCアプリで確認することができるので、健康に対する意識が高まり、健康に対する取り組みの継続率が高まります。
※ユーザーの同意なしにデータが共有されることはありません。
2. FiNCはFitbitのデバイスとFiNCサービスを組み合わせたウェルネスパッケージを販売いたします。
3. サービス開始日:2016年8月1日
4. 連携デバイス/サービス:
Fitbit:Fitbit Blaze, Fitbit Charge HR
FiNC :FiNCプラス、FiNCダイエット家庭教師、FiNCウェルネス家庭教師、ボディデザインプログラム
5. 対応機種:Android、iOS
6. 利用料:FiNCのサービス追加費用無料(端末料金別)
FiNC代表取締役社長 溝口勇児のコメント:
「企業のウェルネス経営においては、従業員が心身の健康に対する取り組みが継続できないことや、従業員一人一人にあった生活習慣改善施策を提供できないことが大きな課題としてあげられています。今回の提携により、さらなるウェルネス経営の推進を加速させてまいります。」
Steve Morley, Vice President and General Manager Fitbit Asia Pacificのコメント:
「今回FiNCとの提携により、Fitbitのモバイルヘルステクノロジーチャンネルの拡大やFitbit Group Health*3のさらなる国際化をつき進めてまいります。日本のように健康とウェルネスに対して意識の高い国で、ユーザーが愛用するウェアラブルデバイスを活用し、有益かつソーシャルに健康・ウェルネスを増進する機会がもてることを嬉しく思っています。」
*3Fitbit Group Healthは、Fitbitの製品、ソフトウェア、サービスを活用し、コーポレート・ウェルネス、健康管理、健康研究の革新的なソリューションを提供します。またFitbit Group Healthは、保険会社との協業で被保険者に魅力的な健康・ウェルネスソリューションを提供します。フィットネスウェアラブルデバイス分野のリーダーであり信頼されるブランドとして、Fitbitはコーポレート・ウェルネスにイノベーションを提供し続けており、いまでは「Fortune 500」のうちの70社以上でFitbitのコーポレート・ウェルネスプログラムが導入されています。近年では、健康保険組織、体重管理施設、学術研究者など、ヘルスケア・エコシステムの多くのステークホルダーとも提携を広げています。
【FiNCとTABLE FOR TWOの「ONE POUND SAVES ONE CHILD*4」プログラムの開始について】
特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(東京都港区、代表理事 小暮 真久、以下TFT)とFiNCは、従業員が心身の健康に対する取り組みを行うことで開発途上国への寄付につながる新しいプロジェクト「ONE POUND SAVES ONE CHILD」プログラムを始めます。
これは、FiNCプラスを導入している企業の従業員が、導入開始から2ヵ月の期間で体重の増減を合計し、減量した分を「One pound(約450g)=約20円」として換算して、TFTを通じ開発途上国の給食支援プログラムに寄付いたします。寄付金はFiNCが全額捻出いたします。
*4 ONE POUND SAVES ONE CHILD は、One pound (約450g)の減量活動で、One Child (約20円で開発途上国の給食1回分)を支援することができることからこの名前がつきました。
(以下、省略)