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TIS、Kyashと提携し決済カードの利用管理ができるシステムを提供

TISは7月22日、カード会員がスマートフォンアプリでクレジット/デビット/プリペイドなど各種決済カードの利用管理ができるシステム「CARD×DRIVE(カード・ドライブ)」を提供すると発表した。

「CARD×DRIVE」は、「カード利用状況の管理(見える化)」や「カード利用時のリアルタイムプッシュ通知」などの機能を持ったカード会員向けスマホアプリ、及び、カード事業者向けの管理機能を備えたクラウドサービス。このサービスを用いることにより、カード事業者はスマホアプリを最短1ヶ月で提供できるという。

本サービスでは、FinTech企業KyashのシステムとAPI接続することで、決済カード利用情報のリアルタイムプッシュ通知、履歴の閲覧、レコメンド配信を実現した。

同社では今後、「CARD×DRIVE」にカード会員のルールに基づいてカード取引を拒否することのできる「セルフコントロール機能」を提供していく予定としている。

以下に、TISインテックグループのニュースリリースを引用する。

TIS、カード会員がスマホアプリで決済カードの利用管理ができるシステム『CARD×DRIVE』を提供開始
~Kyash社のリアルタイムプッシュ通知・履歴閲覧システムをAPI接続で活用~

TISインテックグループ
2016年7月22日

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下 TIS)は、カード会員(カードホルダー)がスマートフォンアプリでクレジット/デビット/プリペイドなど各種決済カードの利用管理ができるシステム『CARD×DRIVE(カード・ドライブ)』を提供開始することを発表します。

『CARD×DRIVE』は、「カード利用状況の管理(見える化)」や「カード利用時のリアルタイムプッシュ通知」などの機能を持ったカード会員向けスマホアプリと、そのアプリへのプッシュ通知を行うなどのカード事業者向けの管理機能を備えたクラウドサービスです。

本サービスを活用することで、カード事業者は自社のカード会員の囲い込みのための重要な顧客接点となるスマホアプリを、最短1ヶ月で提供することが可能になります。

また『CARD×DRIVE』は、TISのリテール決済ソリューションのトータルブランド『PAYCIERGE』のサービス群の一つとして展開するものです。

本サービスではFinTechスタートアップの株式会社Kyash(本社:東京都港区、代表取締役:鷹取真一、以下 Kyash[キャッシュ])の決済カード利用情報のリアルタイムプッシュ通知、履歴の閲覧、レコメンド配信を可能とするシステム(以下「Kyash社システム」)をAPI接続で活用しています。

<『CARD×DRIVE』で構築したアプリの利用イメージ>

TISは『CARD×DRIVE』を、「カード会員向けに、利用状況の見える化と決済情報のリアルタイム通知するスマホアプリを提供したい」「カード会員との新たなコミュニケーションチャネルを構築したい」などのニーズを持つ、決済カード事業者などをターゲットに展開していき、2020年までに20社への導入を目指します。

■『CARD×DRIVE』提供の背景
PCやスマートフォン、タブレットによるECでのカード決済機会が増加する中、不正利用被害は増加傾向※にあり、カード事業者には、不正利用の早期検知やリアルタイムの利用管理などのカード利用の安心・安全を整備する動きが求められています。米国では既に、カードブランドが安心・安全にカード利用するためのルールを策定し、カード事業者がサービスを整備する動きが始まっています。

そうした中で注目を浴びているのが、スマホのアプリを使ったカード利用管理や決済情報のリアルタイム通知です。決済情報をリアルタイムで通知することで、不正利用の早期検知ができ、これまでの紙明細や自らアクセスが必要な会員Webサイトでの明細通知から、一歩進んだカード会員向けの情報提供が可能になります。

そこで、TISでは、カードの利用状況の見える化や、決済情報のリアルタイムプッシュ通知機能を持つアプリをスピーディに提供できる『CARD×DRIVE』を展開することで、カード事業者の顧客接点強化や顧客満足度向上を支援します。

※日本クレジット協会の平成28年第1四半期統計によれば、不正利用被害額は前年比6.6%増加、番号盗用被害額は10.2%増加

■『CARD×DRIVE』の概要
『CARD×DRIVE』は、カード会員の顧客満足度向上を目的にしたスマホアプリと、顧客接点の強化ができる管理システムをクラウド形式で提供します。本サービスでは、「Kyash社システム」を活用し、以下のような特長を持ったアプリと管理システムを提供します。

・不正利用を早期検知するプッシュ通知機能
カード会員は、アプリ上でカード決済時にリアルタイムでプッシュ通知させる配信ルールを設定することができ、海外でのカード利用や利用上限額などのルール設定が可能です。これにより、カードの不正利用の早期検知が可能になります。

・カード事業者からのレコメンド配信
『CARD×DRIVE』の管理機能のプッシュ通知機能を利用して、カード事業者はスマホアプリを、会員との新たなコミュニケーションチャネルとして活用できます。キャンペーン配信など、カード事業者から伝えたいメッセージを、開封率の高いプッシュ通知としてレコメンド配信できます。

・カード事業者の自社オリジナルアプリとして提供
本サービスでは、必要な標準機能を備えた”標準アプリ”をホワイトラベル版として提供します。カード事業者はロゴや、デザインの一部を変更するだけで自社アプリとしてスピーディにリリースすることができます。また、既にスマホアプリがある場合は、既存アプリへ『CARD×DRIVE』の機能を組み込むことも可能です。

・様々なカードへブランドフリーで適用
『CARD×DRIVE』で提供するアプリでは、サービス適用するカードブランドを制限しません。また、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードというあらゆる種類の決済カードに対応します。

・初期費用を抑え、短期間で導入が可能
『CARD×DRIVE』は、TISがこれまで培ってきた決済、オーソリに関する技術、ノウハウを基に、標準機能を備えたスマホアプリと管理システムをクラウドサービスとして提供します。そのため、初期費用を抑えて短期間での導入が可能です。

<提供価格>(税別)
初期費用:導入費(600万円)
ライセンス初期登録料(500万円~)
ランニング費用:CARD×DRIVEへの登録1カードあたり年間50円
『CARD×DRIVE』の詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tis.jp/service_solution/cardxdrive/

■今後の展開について
『CARD×DRIVE』では、カード会員のルールに基づいてカード取引を拒否することのできる「セルフコントロール機能」を今後提供していく予定です。セルフコントロール機能により、設定した利用制限に従ったカード決済が可能になります。これにより、カード事業者はカード管理者がカード利用を制限する必要がある法人カードや親子カードなどにこの機能を付加することで、新たな商品の創出が可能となります。

またTISでは、今後も様々なFinTech企業と協業してAPI接続を活用したカード事業者向けの新たなサービスを提供していきます。

(以下、省略)

 

(参照)TISインテックグループのニュースリリース

https://www.tis.co.jp/news/2016/tis_news/20160722_1.html